113回看護師国家試験を受けたゆとりです。
今回の試験は難易度が高いと言われていましたが、実際の合格率はそうだったのか見ていきます。
113回看護師国家試験合格率
令和6年2月8日(木)、9日(金)及び11日(日)に実施した標記試験の合格者数等は以下のとおりです。
(出願者数) | (受験者数) | (合格者数) | (合格率) | |
---|---|---|---|---|
第110回保健師 | 7,845人 | 7,795人 | 7,456人 | 95.7% |
(うち新卒者 | 7,409人 | 7,387人 | 7,218人 | 97.7%) |
第107回助産師 | 2,170人 | 2,151人 | 2,125人 | 98.8% |
(うち新卒者 | 2,080人 | 2,063人 | 2,049人 | 99.3%) |
第113回看護師 | 63,931人 | 63,301人 | 55,557人 | 87.8% |
(うち新卒者 | 58,215人 | 57,860人 | 53,903人 | 93.2%) |
○第113回看護師国家試験の合格基準
必修問題及び一般問題を1問1点、状況設定問題を1問2点とし、
次の①~②の全てを満たす者を合格とする。
① | 必修問題 | 40点以上/ 49点 |
但し、必修問題の一部を採点対象から除外された受験者に あっては、下表のとおりとする。 |
必修問題の総点数 | 必修問題の得点 |
---|---|
48点 | 39点以上 |
47点 | 38点以上 |
46点 | 37点以上 |
45点又は44点 | 36点以上 |
② | 一般問題 状況設定問題 | 158点以上/250点 |
一般状況のボーダーラインは158点でした。
全体の合格率は87.8%でした。
看護師国家試験はここ5年で最低の合格率となっています。
例年より難易度は高めだったようです。
不適切問題
第113回看護師国家試験における採点除外等の取扱いをした問題は6問あり、全て必修問題でした。
午前3問、午後3問の計6問となっています。
午前第5問
臨床研究の倫理指針で被験者の権利を優先することを提唱しているのはどれか。
この問題は問題としては適切であるが、必修としては妥当でないためとの理由で採点除外になってます。
この問題は自己採点で受験者を混乱に陥れた問題でした。
午前第23問
トリアージタッグを別に示す。待機的治療群となるトリアージタッグはどれか。
この問題も問題としては適切であるが、必修としては妥当でないためとの理由で採点除外になってます。
こちらの問題、模試などではよく見ますが今回は写真で出題されました。
この問題、よく考えたらわかる問題ですが、写真で出題されたことでパニックになった人もいるんじゃないでしょうか?
ゆとりもその一人です。
午前第25問
代謝性アシドーシスによって起こる呼吸はどれか。
こちらも問題としては適切であるが、必修としては妥当でないためとの理由で採点除外になってます。
こちらは糖尿病=代謝性アシドーシスというのを覚えていたかどうかです。
午後第2問
日本人の食事摂取基準(2020年版)に示されている、18歳〜49歳女性(月経あり)の鉄分摂取推奨量はどれか。
こちらも問題としては適切であるが、必修としては妥当でないためとの理由で採点除外になってます。
この問題、今回初出題でした。ゆとりは勘で回答しましたが不正解でした。
厚生労働省による食事摂取基準は10.5mg /日でした。ちなみに、月経なしだと5.5mg /日となってます。
午後第11問
上行大動脈から分岐するのはどれか。
こちらも問題としては適切であるが、必修としては妥当でないためとの理由で採点除外になってます。
解剖をどれだけ理解しているか問われた問題でした。
午後第21問
ストレッチャーでの角の曲がり方を図に示す。
この問題は設問が不十分で正解が得られないため、採点対象から除外されています。
こちらの問題、模試で解いた記憶がありますが、国試では除外となりました。
まとめ
✔️ 第113回看護師国家試験は過去5年の中で最も低い合格率だった
✔️ 不適切問題は全部で6問
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